政府は、C型の人に対して、手を差しのばしてA型になるように誘導していくべきなのかもしれない。ただ、政府のパターナリズムにも危険がある。たとえば、公的年金は、本来は国民が老後に備えて積み立てておけば済むはずのことである。それを、将来のことを考えずに目先の利益だけを考えて積み立てをしなかった国民が出てくる場合に備えて、政府が強制的に金を徴収し、国民が老後になってから支給することにしているのである。まさに、パターナリズムによるものである。
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しかしながら、この公的年金制度は、いま重大な危機にさらされている。少子高齢化による財政危機があるし、「消えた年金」問題のような管理運営のおそまつさも露呈している。政府のやることであっても信用しきれないのである。会社による「アメ」と「ムチ」をうっとうしいと考えて、自由を求めたくなる気持ちもよくわかる。政府によるパターナリズムな介入は、そもそも自由の制圧であり、これもまたうっとうしいし、おまけに、あてにもならない。C型でやっていきたい人に、エールを送りたい気もする。ただ、自由な生き方をしていると、いつか高いツケを支払わなければならない危険もある。老婆心ながら、凡庸な人にはお薦めできない。A型の人は、このツケを大きく評価して「やせ我慢」をして自由の制限を受け入れ、その代償として「安定」と「保障」を得るというライフプランを立てることのできる人たちなのであろう。こういう生き方の人が最後は勝つというのが、日本の雇用社会なのかもしれない。つまらない話なのだが……。